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派遣社員と正社員、アルバイトの違いは?特徴を知って働き方を決めよう

公開日:2021/10/15  

かつては終身雇用が当たり前でしたが、近年では正社員以外にも派遣社員・アルバイトなど働き方にもさまざまな選択肢が持てるようになりました。雇用形態は異なりますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるでしょうか?この記事では、派遣社員と正社員、アルバイトの違いについて紹介します。しっかりチェックしましょう。

派遣社員

まず、「派遣社員として働く」というのは、どういうことでしょうか?派遣社員として働くメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット1.条件から仕事を探せる

派遣会社で仕事を探す時は、給与以外にも「オフィス禁煙」「通勤時間は何分以内」「残業月〇時間以内」「交通費の有無」など、自分が希望する条件から絞り込んでいくことができます

そのため、ハローワークで仕事を探す時のように、「〇〇が気になるので応募前に確認してください」と職員に相談する必要がありません。

メリット2.派遣会社に相談できる

直接雇用の場合は、就業先での人間関係や困りごとなどを相談しにくい点があります。そもそも怖い上長や先輩としか接点がなく、「誰に相談したらよいのかわからない」と頭を抱えてしまうこともあるでしょう。

しかし、派遣会社なら必ず1人ひとりにコーディネーターが付くので、気軽に相談ができます。その点では、直接雇用より安心です。

デメリット1.派遣期間に上限あり

直接雇用と違い、派遣社員には「最長でも3年」という上限が設けられています。本来は「派遣社員の自由やキャリアアップの機会を守る」というための制度ですが、逆にいえば1ヶ所で長く働き続けることができません。

また、企業側としても慣れている人物に業務をこなしてもらう方が助かるのですが、3年経ってまだ勤めてほしい場合は「正社員として雇い入れる」ということを真剣に検討しなくてはいけません。そのため、直接雇用による大きな固定費を避けたい企業にとっても、不都合が生じてしまっています。

デメリット2.契約を切られる可能性あり

いくら自分が「働き続けたい」と願っていても、派遣先企業からの「他の人にかえてほしい」という鶴の一声で、派遣社員は簡単に失職します。

具体的には、「最初の1ヶ月間がトライアル期間で、その後は3ヶ月更新」といわれていても、実際には3ヶ月で契約を打ち切られて満了扱いにされたり、法的に義務付けられているわけではないので、次の派遣先も紹介してもらえなかったりするケースもあるのです。

また、契約を切られる理由もはっきり教えてくれない場合もあるため、突然「今月で満了です」といわれても諦めるしかないのが現状です。

正社員

それでは、直接雇用の正社員はどうでしょうか?正社員として働くメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット1.雇用が安定している

正社員には、契約期間という概念がありません。無期で雇用されているため、「契約更新の時期が近づく度に怯える」といった問題とは無縁です。

また、経歴の詐称や会社に損害を与えたなど、余程の問題を起こさない限り雇用が継続します。よって、正社員として雇用されるということは、「安心して仕事を任せられる」というお墨付きをもらったともいえます。

メリット2.収入に恵まれ出世のチャンスも

世の中には賞与・各種手当・退職金など、正社員でなければ享受できない福利厚生がいくつかあります。とくに、退職金は正社員ならではの制度です。

また、正社員なら課長・部長など長く働くうちに出世コースに乗るチャンスもあります。「大きな仕事を任されたい!」という方には、正社員がピッタリでしょう。

デメリット1.人間関係がリセットしにくい

正社員は無期雇用のため、部署移動でもしない限りずっと同じ人たちと働くことになります。そのため、上長や同僚、部下などに相性が合わない苦手な人がいても、うまく立ち回って何とかやっていかなくてはいけません。「仕事は仕事」と割り切ることも必要ですが、どうしても我慢できない場合は信頼できる人に相談しましょう。

デメリット2.長期休暇が取りにくい

もちろん休暇を取得することは権利です。ですが、部下たちを取りまとめる立場である以上、長い休みは取りにくいです。また。休んでいてもメールや電話で連絡が入ることも多いため、何となくあまり休んだ気がしない方も多いでしょう。

アルバイト

最後に、アルバイトについてはいかがでしょうか?「正社員より責任が軽い」「転勤がなさそう」など、少し考えただけでいろいろ出てくるでしょう。正社員とアルバイトの具体的な違いは、以下の通りとなります。

メリット1.プライベートを大事にできる

最大のメリットは、働く時間と日数を自分で決められることです。とくにシフト制の職場なら、「週何日働くのか」「早番・中番・遅番のうちどの時間帯に入るのか」も含め、自分で好きなように組み合わせることができます。そのため、プライベート重視の方にもオススメです。

メリット2.正社員と比べて責任が少ない

職場によっては、アルバイトで店長を任されることもあります。ですが、基本的に正社員がアルバイトを取り仕切っているため、何かトラブルがあっても「最終的な責任は社員が負う」というケースがほとんどです。

もちろん、あまりに責任感がないのは問題ですが「何かあれば社員が助けてくれる」という安心感があるため、リラックスして業務に取り組めるでしょう。

デメリット1.収入が不安定になりがち

アルバイトは月給制ではなく、時給制です。販売業を含むサービス業でない限り、大型連休のある時期は必然的に手取りが減ります。また、コールセンターなどでは「今月は16日」または「今月は21日」など、毎月稼働日数が変動する職場もあるため、毎月受け取れる給料が違うことが多いです。

職場によってはアルバイトでもボーナスがありますが、正社員と比べるとどうしても少額になってしまいます。そのため、アルバイトを掛け持ちする方も、少なくありません。

デメリット2.社会的信用が得にくい

アルバイトというと「夢のため、または結婚までの腰掛け」または「正社員になれない人」というイメージがつきまといがちのため、どうしてもフラフラしている人のように見られて社会的信用が得にくくなってしまいます。

たとえば「マイホームが欲しい」と思っても、ほとんどの住宅ローンは利用できません。また、クレジットカードや消費者金融を利用する際も、審査で不利になりがちです。

 

派遣社員・正社員・アルバイトの違いについて、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介しました。いずれの働き方であってもよいところと悪いところがあるため、どの働き方をするのかは個人の自由です。

また、テレワークを取り入れるなど、正社員であっても「自由が利きやすい環境づくり」に取り組む企業も増えつつあります。後悔しない人生を送るために、「どの働き方が一番自分らしいのか?」を考えて決めましょう。

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