派遣社員から正社員を目指すメリット・デメリットについて解説！

公開日:2021/12/01　　

「派遣社員として働いているけれどいつか正社員になりたい」このように考えてはいませんか。実は派遣会社から正社員を目指すことには、メリットはもちろんデメリットもあります。双方を知って納得できる選択ができるよう、こちらの記事を参考にしてみてください。

派遣社員から正社員を目指すメリット
派遣社員から正社員を目指すデメリット
派遣社員から正社員になるためには？
まとめ

派遣社員から正社員を目指すメリット

派遣社員から正社員を目指すメリットはいくつかあります。

まず、ある程度仕事内容や職場環境を把握した上で正社員になれるという点です。正社員として仕事を始めてから、「なんとなくイメージと違った」「職場環境が自分と合わない」などが原因で職場を辞める方は少なくありません。会社としても、せっかく入った新入社員がそうした理由ですぐに辞めてしまうとなるとマイナスになります。

しかし、派遣社員の場合、最初からある程度のスキルを持っている人間が入ってくるため仕事を1から10まで教える手間はなく、契約範囲内で仕事をしてもらえれば細かい事をいう必要はないので、契約期間が終了してから辞められたとしても給与面から考えてそこまでのコストはかかりません。派遣社員からしても、契約期間内で仕事をしながら職場環境をチェックする時間を得られるため、契約更新をするかどうかが決めやすいというのは大きなメリットです。

また、派遣社員から正社員を目指すと1から仕事を覚え直す手間がなくなります。社員になったら労働時間や労働内容はある程度変わるかと思いますが、そこまで大幅な変動がでることはありません。派遣社員から正社員になることでイメージと差異なく、ストレスができるだけ少ない状態で正社員化できる点が大きなメリットといえるでしょう。

派遣社員から正社員を目指すデメリット

派遣社員から正社員を目指す上ではメリットばかりかと思いきや、残念ながらデメリットもあります。

まず、派遣社員の時はなかった転勤や異動の対象となるケースが少なからずあるという点です。派遣社員の場合は派遣会社を通じて契約をしていたため、自分が働きたい場所などの希望を聞いてもらえていたとしても、いざ正社員として派遣先の会社と直接雇用契約を結ぶことになった場合、今まではまったく知らなかった異動や転勤の存在が表れることは多いのです。派遣社員だったからこそ対象外だったことが、正社員になると対象となる可能性があることは頭に入れておきましょう。

次に、休日出勤や残業などを命じられることが増えるという点です。こちらも派遣社員の場合は労働契約を派遣会社ときっちり結んでいるため、派遣会社が結んでいた雇用時間内でのみ働いていましたが、正社員ともなると自分のスケジュールの都合が二の次となってしまい、今まではなかったような残業や休日出勤を命じられることも増えるでしょう。派遣社員のことは断れていたことでも、正社員ともなるとそうはいかない場合があるので、ある程度プライベートな時間を渡す覚悟をしておきましょう。

派遣社員から正社員になるためには？

派遣社員から正社員になるためにはいくつか方法があります。

まずは現在働いている派遣先の会社で、派遣から正社員雇用を行う制度がないかどうかを調べてみてください。こちらの制度があれば派遣会社を通じずとも応募できる可能性があるため、こっそりと確認してみましょう。今は働いている派遣先の会社でなくてもよいから正社員になりたいという場合、派遣会社で正社員雇用される方法もあります。派遣会社でしばらく派遣社員として勤めて信用を得られた後、派遣会社の社員雇用制度などを活用してみるのも手です。

こちらの場合は派遣会社での仕事となるので、今までの業務とはまったく別の業務となりますが、正社員雇用をされやすい方法ではあるでしょう。またまったく違う業種でもよいということであれば、思いきって正社員募集をしている求人情報に応募する方法もあります。求人募集情報は世の中に溢れ返っており、職種がどれでもよいということであれば正社員雇用されることは難しくありません。

もちろん会社との相性などもあるため、きちんと会社情報をリサーチする必要はありますが、何でもいいから派遣社員から正社員になりたい方はこうした方法を選択するのも手でしょう。正社員雇用をしている会社を選ぶ上で気をつけたいのが、福利厚生部分や手当てなどがきちんとあるかという点です。派遣社員のときはなかなかなかったこれらの保証は、正社員になることで保証される部分ですが、場合によっては保証がないような会社もあるので事前に確認しておくべきでしょう。