人材派遣会社に登録するベストなタイミングはいつ頃?
職探しはタイミングも大切です。よいタイミングで人材派遣会社に登録することで、派遣社員としてのスムーズな就業につながります。そこで、ここでは人材派遣会社に登録するベストなタイミングについて解説します。現職の退職や効率のよい仕事探しについても説明するため、とくに働き方を変えたいと考えている方は必見です。
人材派遣会社に登録するベストなタイミング
人材会社に登録しても、派遣先が見つからなければその間は無収入となります。そのため、登録後はなるべくすぐに就業できるのが望ましいでしょう。ここでは、登録後の就業時期を踏まえて、人材派遣会社に登録するベストなタイミングを解説します。
基本的には人材が動く時期が狙い目
一般的には、人材の動きが活発になる時期は求人が増える傾向にあります。たとえば、夏・冬のボーナスが支給される時期は人材が動きやすいといわれる時期です。以前から仕事を辞めようと考えていた人が、ボーナスの支給を目途にやめることがあるため、通常より人材の確保に動く企業が増えるのがその理由です。
また、2~3月も求人が増える時期として知られています。年度末の時期には、年度頭の新規事業などに向けて人材確保に動く企業が多いためです。また、任意で退職する人以外にも、定年退職などでやめた人の後任探しも盛んになり、求人が増える傾向にあります。
あえて求人が少ない時期に動く方法も
一方、求人が多い時期の職探しにはリスクも伴います。求人が多いということは、裏を返せば求職者も多くなり、必然的に求人倍率が高くなる時期ともいえるからです。
そのため、ライバルが増える時期をあえて外して求職活動を行うのも1つの方法です。とくに年度末などの求人・求職ラッシュが落ち着いた頃はあらかた求職者がいなくなるため、競争率が下がります。
ただし、誰にでもおすすめできる時期とはいえません。求人が少ないタイミングで声がかかるのは、資格・スキルのある人や経験者がほとんどです。前職のスキルを生かして働ける業界に狙いを定めている場合は一考の余地があります。
また、業界ごとに新たな職場に参画するタイミングが異なります。IT系の職種などの場合、派遣社員はプロジェクト単位での参画になることも少なくありません。派遣会社から新規プロジェクトの情報収集をしておき、求人の少ない時期に動くのもよいでしょう。
現在の仕事はいつ頃やめるべき?
自分のタイミングで好きに動ける場合は、求人の多い時期を目がけて動けますが、在職中に派遣登録を行う場合は退職のタイミングも考慮に入れることが重要です。やめるタイミングは雇用形態によっても変わります。ここでは、正社員・契約社員が人材派遣会社を利用する場合にやめるべきタイミングについて解説します。
正社員の場合
正社員は、法律上は退職の14日前までに退職する旨を会社に伝えれば退職が可能です。ただし、実際は自分が退職した後の人材確保や引継ぎなどを考慮して、2~3か月前には退職の意向を伝えるのが一般的といわれています。
人材派遣会社への登録自体は在職中でも構いません。辞めるタイミングを計るなら、前もって人材派遣会社に登録したうえで、派遣として働き始めたい時期から考えるとよいでしょう。また、引継ぎや有休消化など退職までにやるべきことは人によって異なるため、実際に退職できるまでにかかる期間も忘れずに考慮しましょう。
契約社員の場合
契約社員の場合、正社員と比べて退職の自由度が下がります。自己都合の退職ができるのは、契約期間が1年以上かつ実際に働いた期間が1年以上の場合のみです。契約期間か働いた期間のいずれかが1年未満の場合は、企業に許可をもらえないと退職できません。
ただし、契約社員には契約更新があり、派遣社員にシフトしたい場合は、契約を更新しなければスムーズにやめることも可能です。
契約更新の時期は、契約期間満了の30日前までに企業から通知があるので、タイミングを逃さないようにしましょう。以上のことから、契約社員をやめる場合は就業先で1年以上働いてから、もしくは契約更新のタイミングがおすすめです。
派遣の仕事を効率よく探すためには?
登録後の就業をスムーズに進めるためにも、派遣の仕事を効率よく探す必要があります。効率よく派遣先を探すためには、求人の多い時期に複数の人材派遣会社に登録するのがおすすめです。
派遣社員は有期雇用のため、1つの仕事が任期満了となっても、企業からの求人がなければすぐに次の仕事に就けるとは限りません。そのため、1つの人材派遣会社に絞らず、複数の会社に登録し、積極的に仕事探しをすると効率よく探せるようになります。
複数の会社に登録する場合も、求人の多い時期に登録するとよいでしょう。また、複数のルートから情報収集できるようにもなるため、特定の業界で仕事をしたい場合にもおすすめです。
とはいえ、あまりに多くの会社に登録するのも考えものです。自分で管理しきれない数の会社に登録すると、一社一社への対応がおざなりになる傾向にあります。結果として人材派遣会社や派遣先企業から要注意人物と見なされ、求職活動に悪影響を及ぼす恐れがあります。
一気に登録する会社を増やすよりも、契約が切れるタイミングや求人が増える時期に少しずつ登録すると自分で管理できる数に収められるでしょう。
まとめ
人材派遣会社に登録するタイミングとしては、一般的には求人が増えるボーナス時期や年度末を狙うのがおすすめです。ただし、経験者や資格保有者の場合は、あえて求人の少ない時期を狙う方法もあります。
また、正社員・契約社員などから派遣社員にシフトする場合は、登録自体は在職中に済ませても構いません。ただし、タイミングが合わないとスムーズに仕事に就くのが難しいため、退職までにかかる時間と退職後働き始めたいタイミングを想定しておきましょう。あわせて複数の会社に登録することで、より効率的に仕事を探せるようになります。